2012年3月20日(火)仙台市若林区日辺仮設住宅地集会場にて、まぐろの解体ショーを行って参りました
S子さんという方の家は海まで歩いて1時間ほど。そんな遠いところまで津波が襲ってきました。
海辺に住んでいた方のほとんどが漁業や農業。
農家の方は、毎日自分の畑で採れた新鮮で甘~い野菜をそのまま摘んで食べていたのが、
今ではわざわざ遠くまで買いにいき、お金を出して食べています。
そして摘み取ってから販売される迄に時間のたっている野菜は全然美味しくないんだそうです。
だから東京の子は野菜嫌いが多いんだって!なる程!「今思うと私達贅沢してたんだわね~」とS子さん。
海辺に住んでいた方達は、ほとんどの方が生まれてから持家があって、
家業で生計をたてていた方ばかりなので、海がだめになり、畑や田んぼが駄目になり、
家も仕事もなくなってしまいました。田んぼは次のを作るのに5年もかかるそうです…。
会社に勤めたり賃貸に住んでる人が多い東京とは、生活スタイルがまるで違っていたんだなと実感。
震災後約3ヶ月避難所で共同生活をし、その後9ヶ月たった今でも仮設住宅地に住んでいる皆さん。
仮設住宅は、私が想像していたアパートのような物よりもはるかに壁や屋根が薄く、狭く、簡易的でした。
いま、一番望む事は何ですか?の質問に、
「とにかく早く安心して住める自分の家が欲しい!」との事でした。
浸水した家の建て直しには、国の補助があってでも2重ローンは大変!
そして何より大工さんが足りなくて再建がぜんぜん進まないそうです!!
「1年たっても仮設住宅地のまま。行政はころころ変わるから、信用できない。
自分の家がないと、なかなか不安が消えなくて、気持ち良く前に進んでいけない。
でも、ゆっくりでもいい、ゆったりとした心がまえで、私達頑張りますよ!!」
とおっしゃっていました。
被災地の皆さんのキラキラした笑顔を心に刻み、また次回、次の訪問地へ足を運びたいと思います(*^^*)
たいこ茶屋のお客様から頂いた、メッセージ入りTシャツを仮説住宅の皆さんにお届けしたところ、お礼のメッセージを沢山いただきました!!